瑕疵保険で中古戸建の不安を解消する|中古住宅購入を成功させるならスタイルオブ東京

  • LINEで送る

「中古買ってリフォーム」瑕疵保険で中古戸建の不安を解消する方法

新築物件には10年間の瑕疵保証があります。しかし中古は売主が一般の場合は3か月、業者が2年です。買ってから瑕疵が見つかったら・・というのがなんといっても中古物件購入の不安要素です。

中古を買ってリフォームする場合に気を付けないといけないのは瑕疵担保期間です。
瑕疵担保期間を過ぎてから瑕疵を発見しても瑕疵の責任を追及することが難しくなります。

瑕疵保証の主な内容は「構造耐力上主要な部分」「雨水の侵入を防止する部分」です。
中古を買って本格的に大改造するのであれば、壁や床を剥がせば、雨漏り、構造、シロアリなどの瑕疵は発見しやすいですが、既存を残しながらのリフォームとなれば、なかなか瑕疵を見つけるのは困難になります。実際、売主さんが住んでいる間に気が付かないくらいの小さい雨漏りなどもあり、数年後には発覚するケースもあります。瑕疵担保の期間は短いので、まずはしっかりと物件調査をするのが良いと思います。

物件調査はインスペクションといいます。インスペクションは瑕疵にあたる部分を調査するものですが、あくまでも既存の状態での目視となりますので、壁の中の構造や気が付かない雨漏りはわかりません。

そこで不安を解消するものとして考えたいのが「既存住宅売買瑕疵保険」です。引き渡し前にこの保険に加入していれば、引き渡し後に発覚した、隠れたる瑕疵を補修する費用を保険でカバーできます。
期間は1年または5年どちらかを選択できます。

瑕疵保険に加入するためにはインスペクション行わなければなりません。瑕疵保険の加入条件はインスペクション(目視によって)瑕疵ないの状態です。逆に言えば、インスペクションをした際に何の問題がなかったのに、壁を剥がしてみたら雨漏りがあった・というような状態のときに保険が適用されるのです。

一番不安なのは目視で発見できない部分の瑕疵(隠れたる瑕疵)ですから、その点安心だということです。

売主が一般人の場合、瑕疵担保期間は3か月です。3か月以内に瑕疵が発見できなければ、その後瑕疵を発見した際に売主に補修費用は請求できません。瑕疵保険に加入していれば保証期間を延ばすことができますよね。

ただ、既存住宅売買瑕疵保険は、物件の引き渡し前に手続きを行わなくてはなりません。インスペクションを行う際には、売主さんの同意が必要になります。引き渡し前ですから勝手に手配することができないのです。

インスペクションと瑕疵保険にはもちろんコストがかかります。既存住宅瑕疵保険手続きの申請時期は引き渡し前となっているため売主さんの同意が必要になりますが、コストの負担は買主でも構いません。

よって、もし売主に同意が得られない場合、瑕疵保険のコストは買主が負担するので、保険をかけさせてほしいとお願いしてみるのが良いと思います。

実は売主も気付いていない雨漏りなどのリスクをヘッジしてくれるのですから、売主にとっては大きなメリットとなるはずです。

ちなみに、既存住宅瑕疵保険は引き渡し前にかけますので、引き渡し後改装してしまうと改装した部分は保険対象にはなりません。

そういう大規模に改装しちゃうとなんだか意味がないように思いますよね。

ですから整理しますと、大規模に改装する予定がある場合は、引き渡しから3か月間の間に壁などを剥がして確認できれば、瑕疵担保を請求できるので保険に入る必要はありません。ポイントは瑕疵担保期間の間に確認することです。

大規模に改装しない、または瑕疵担保期間までに改装ができない場合は既存住宅瑕疵保険に入っておくのが安心ということです。

リフォームしてしまうと既存住宅瑕疵保険でカバーしきれなくなりますが、今度はリフォーム会社の工事保証に変わります。その会社が不安なら、リフォームした部分に関してはリフォーム瑕疵保険というものがあるので、検討してみたらよいと思います。

YouTube公開中です!

  • LINEで送る