ちょっと前までは、住宅ローンを借りるためには銀行を訪れるのが当たり前でした。
しかしネット銀行(ネットバンク)が普及している今、
住宅ローンもオンラインで気軽に申し込めるようになりました。
しかも簡単でより便利になっただけではなく、
金利などの条件面でもネット銀行には多くのメリットがあります。
そこで今回は、ネット銀行で住宅ローンを利用するとどれほどお得になるのか?
各ネット銀行に実際に審査してもらった結果をふまえて、検証していきたいと思います。
【モデルケース】
今回は以下のようなケースを想定しています。
- 30代ご夫婦、子どもはいない
- 自己資金:50万円
- 職業:システムエンジニア
- 年収:512万円
- 物件価格:3,280万円
- 諸費用:268万円
- 借り入れ希望金額:3,540万円
この条件で、都市銀行とネット銀行それぞれで住宅ローンを申し込んだ場合の結果を見ていきましょう。
◆都市銀行(みずほ銀行)に借り入れを申し込んだ場合◆
初めは、従来どおりに都市銀行に住宅ローンの借り入れを申し込んだ場合の各種条件です。
ちなみに、下の表記はこれまでの経験上のものであり、実際に審査をしてもらったわけではありません。
承認金額 | 年収 | 表面金利 | 事務手数料 | 保証料 | 備考 |
3,280万円 | 300万円以上 | ※変動
0.625%~0.875% |
33,000円 | 676,040円~ | 保証料を一部前払い
保証会社事務手数料33,000円含む |
3,280万円 | 300万円以上 | ※変動
0.575%~0.825% |
754,600円 借入額✕2.2% |
0円 | 手数料型
保証会社事務手数料33,000円含む |
みずほ銀行の場合、住宅ローンは保証料を一部前払いする方式と、
保証料が金利に含まれている2タイプが存在しますが
どちらの場合でも物件価格の3,280万円は満額で借り入れ可能です。
ただし、諸費用の268万円の借り入れまでは難しいでしょう。
もし諸費用も含めて借り入れをお願いすると、
優遇金利の引き下げ幅が低くなってしまったり、保証料が高くなるなど条件面がさらに厳しくなってしまいます。
【都市銀行の住宅ローンの特徴】
- 安定した収入の見込みがあれば、物件価格は満額借り入れ可能
- 諸費用の借り入れは難しい
◆ネット銀行に借り入れを申し込んだ場合◆
では、同じ条件でネット銀行に住宅ローンを申し込んだ場合はどうなるでしょうか?
実際に審査をしてもらった、3社の結果がこちらです。
承認金額 | 年収 | 表面金利 | 事務手数料 | 保証料 | 備考 | |
PayPay銀行 | 3,540
万円 |
200万円以上 | 0.380% | 778,800円
(借入額×2.2%) |
0円 | 個人事業主、家族経営する会社勤務の場合は原則利用不可 |
住信SBIネット銀行 | 3,540
万円 |
安定した収入があること | 0.390% | 778,800円
(借入額×2.2%) |
0円 | 全疾病保障+3大疾病50%が無料 |
auじぶん銀行 | 3,260
万円 |
200万円以上 | 0.380% | (借入額×2.2%) | 0円 | 全疾病+がん50%保証が無料 |
PayPay銀行と住信SBIネット銀行の2行では、諸費用も含めた3,540万円の借り入れが可能でした。
auじぶん銀行が満額に届かなかったのは、大もとが三菱UFJ銀行のため、審査が厳し目なのだろうと推測しています。
ただ、3行ともに金利は都市銀行よりも低く、保証料は0円。さらに年収条件もより緩やかになっています。
【ネット銀行の特徴】
- 金利が低い
- 諸費用も借り入れが可能
- 全体的に条件が都市銀行よりも緩い
ネット銀行は金利が低いので、非常に有利な条件で借り入れが可能です。
また諸費用も含めた総額での借り入れが期待できるため、
自己資金が少なくても住宅購入を検討できるのも非常に大きなメリットでしょう。
【ネット銀行のデメリット】
良いことづくめのように見えるネット銀行ですが、一つ大きなデメリットもあります。
それは、申込者自身で手続きを行わなければならないということ。
都市銀行であれば不動産業者が同行したり、書類準備など準備をしてくれますが、オンラインで完結するネット銀行では自分で手続きを行わなければなりません。
ネット銀行は今や当たり前の存在となりました。
そのため、完全オンラインでの住宅ローンの申し込みなど、
一昔前までは考えられなかったことも簡単にできるようになっています。
ネット銀行では人手を限りなく抑えた結果、
金利など非常に有利な条件で住宅ローンの借り入れが可能です。
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